今、医療現場は切迫し、医療機器や用具の不足が深刻化しています。医療用フェイスシールドの生産には、日産社員と関係会社から約50名が集結し、メンバーひとり一人が、「医療従事者の方々に安心して使っていただけるような品質に！ 」との思いを込め試作を重ねました。製作工程は、社内で保有する3Dプリンターを活用しバンド部分を製作。これに、OHPフィルム、あるいはそれに相当する透明フィルムに穴をパンチし完成させていきます。ひとつひとつ丁寧に、そして少しでも医療従者の方々に使いやすいようにと製作したフェイスシールドは、4月23日より、日産の事業拠点を置く自治体を通して、医療現場への出荷を開始しました。完成した医療用フェイスシールドには、医療現場の最前線で日々格闘されている方々へ感謝の想いを込めた1枚のレターを同封しています。休むことなく戦い続けてくださる医療従事者の皆さまに想いを馳せ、今後も活動を続けて参ります。

新型コロナウイルス拡大による医療崩壊を防ぐため、神奈川県では、他の都道府県と同様に、軽症の患者を受け入れる宿泊療養施設（ホテル）の運用が開始されました。日産自動車、日産カーレンタルソリューション、神奈川日産自動車、日産プリンス神奈川販売は、これら療養医療現場への支援の一環として、神奈川県に医療物資輸送用の車両提供を行っています。
「エルグランド」、「セレナ」、「キャラバン」など全11台の車両は、主に、軽症者受け入れ施設と、病院や保健所間での物資輸送用として、また、医療従事者や保健所職員などの移動用として活用されています。

クルマという隔離された移動手段を必要とするお客さまのために、NISSAN e-シェアモビの「平日定額料金プラン」を提供しています。人との接触機会を低減し、クルマという隔離された移動手段を、お手軽にご利用いただけます。「平日定額料金プラン」は、テレワークのために自宅の延長線のワーキングスペースとしてクルマのご利用を希望されるお客さまのニーズにもお応えします。
全車両に除菌スプレー（安定性次亜塩素酸水）も設置していますので、より安心してご利用いただけます。

産業医のアドバイスや神川県庁からの要望を取り入れ、着用して作業する際のもたつきを防止するために薄手で袖の部分を細くしたデザインにしたり、ガウンを脱ぐ際に、外側の面が頭や顔が触れないような工夫を施したりと、医療従事者の使い勝手を考慮した形状としています。

素材は、物流で使用している梱包シートを活用、日産グループの国内全工場を挙げて、従業員による手作業での制作を行っております。一日も早く医療現場にお届けできるよう、一人ひとりの創意工夫や、日頃の改善活動の知恵を生かし、専用のトリム治具を開発するなどして生産効率の向上を図っています。

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためには、産官学が連携し、治療薬、ワクチン、医療機器、感染防止製品等の開発および製造を従来の常識や固定観念にとらわれないスピードで進める必要があります。

日産は、世界保健機関（ＷＨＯ）が新型コロナウイルス感染症まん延の終結宣言を行う日までの間、新型コロナウイルス感染症の診断、予防、封じ込めおよび治療をはじめとする、新型コロナウイルス感染症のまん延終結を目的とした行為に対しては、当社が保有する特許権・実用新案権・意匠権・著作権の権利行使を行なわず、一切の対価や補償を求めません。

「NV200 バネット タクシー LPG バイフューエル」をベースに、運転者の方も患者の方も感染リスクを抑えて乗車できるよう、飛沫感染を抑制する特別な架装を行った車両を提供しました。感染の疑いのある方や医療関係者の移送業に活用されています。また、バックドアから車いすのまま乗車することが可能な「スロープ」も備えているため、車いすをお使いの方もスムーズに対応することが可能です。

（特別架装）
・前席と後席の間に、隙間を少なくした専用の仕切りカーテンを装着
・フロントエアコンを外気導入に固定し、新たに車両後部より空気を排出する機能を追加、車内前方から後方に向けた空気の流れを生み出す構造に変更

新型コロナウイルス感染対応への支援として、医療現場で不足問題が深刻化している医療用フェイスシールドを製作し、本社のある静岡県富士市の富士市医師会に200個を提供いたしました。
フェイスシールドの製作は、トランスミッションの試作や将来技術の研究開発に使用する3Dプリンターを活用して行いました。

東京大学 先端科学技術センターの要請に基づき、「NV350キャラバン スーパーロング ハイルーフ標準幅10人乗り」をベースに、運転席と客室の間にシール付き隔壁を取り付け、客室から運転席への空気の逆流を防止したり、客室後部に排気ファンを設置し、客室内を常に負圧にする構造とするなど、運転者への感染防止を図っています。5月1日より、世田谷保健所にて運用が開始されています。

（特別架装）
・運転席と客室の隔壁にガラスとスクリーンの二重シール構造の窓を採用
・客室を負圧にするため後部に排気ファンを設置

東京都北区からの要請に基づき、運転席とセカンドシート間にビニール製の隔壁を取り付けた車両を提供しています。
車両は、日産プリンス東京販売株式会社の「セレナ」試乗車をベースに、日産自動車の総合研究所 実験試作部 試作技術課がビニール製隔壁の架装を施し、運転者への感染防止を図っています。

新型コロナウイルス感染対応への支援として、物流用の梱包資材を利用した医療用ガウンを制作し、愛知県一宮市の社会医療法人 大雄会に3,100着を寄贈しました。

医療現場での物資不足が深刻化する中、診察や治療・手術時など、医師や看護師の方々に活用いただいています。

日産車体生産の「NV350キャラバン」をベースに、オートワークス京都が飛沫感染を抑制する特別な架装を施した「新型コロナウイルス感染症、軽症患者搬送車」を提供しました。大阪府の医療現場で活用されています。

（特別架装）
・患者が乗車する後部座席とドライバー席のある前列の間に、パーテーションパネルを設置
・後部座席側に換気扇を設置し、運転席側への空気の流れ入みを防止
・患者と搬送スタッフの連絡用に、後席と運転席をつなぐインターホンを設置

山形日産グループ（山形日産自動車、日産プリンス山形販売）から、新型コロナウイルス感染症対策として医療用資材等を運搬するため、電気自動車「e-NV200」1台を、山形県に提供しました。

日産グループの各店で設置している充電器も有効活用し、万が一の時には、動く蓄電池としても役立てていただきます。

長野県からの要請に基づき、感染症防止策を施した車両を提供し、伊那保健福祉事務所（伊那合同庁舎）にて活用いただいています。

車両には、運転席と後部座席の間に仕切りカーテンを設置し、運転者への感染防止を図っています。
さらに、後部座席の床には、撥水性に優れ、汚れても簡単にふき取ることができ、アルコール等による消毒も可能なフロアパネルを採用しています。