コックピット・シート

高級本革として知られるナッパレザー*。中でも厳選された大判の一枚革を、ダッシュボードの上面に貼り込んでいる。継ぎ目のない「一枚使い」は、熟練の職人による高度な技術を必要とする。さらに、手縫いのシート表皮を含め随所に精緻なステッチが施される。この上質なコックピットが、類い稀なるスーパースポーツカーを冷静かつ快適に操縦することを可能にした。
＊ブルーヘブンインテリア（前席・後席セミアニリン本革シート）＋ナッパレザーインストパネル、ファッショナブルインテリア（前席・後席セミアニリン本革シート）＋ナッパレザーインストパネル（GT-R Premium editionにメーカーオプション設定）。

超高速で日常的に走行することを前提に理想を貫いたコックピットは、4つのエリアに分解してデザインされている。
その1つめは「スタートエリア」。エンジン始動から走り出す前まで一連の動作を、安全かつスムースに行えることを目的とする。
2つめは「ドライバー操作系エリア」。運転姿勢を崩すことなく、セットアップスイッチの設定やパドルシフトを操作でき、ドライバーの集中力を高める。
3つめは「視認・情報エリア」。視線に迷いが出ないよう、ドアミラー、コンビメーター、マルチファンクションメーターを水平に配置。照明の明暗にも気を配り、瞬時の視認性を向上させた。
そして4つめは「助手席ホスピタリティエリア」。ドアグリップやアームレストなど、パッセンジャーのために高級感や包まれ感を演出している。

GT-Rには、上質なセミアニリン本革を使ったシートが存在する。GT-R Premium editionにはファッショナブルインテリアとして、2025年モデルで新たに採用されたブルーヘブンをはじめ、アーバンブラック、アンバーレッド、タンといった多彩なシートカラーを持つ前席・後席セミアニリン本革シートが、GT-R Pure editionにはアーバンブラックの前席セミアニリン本革シートが、それぞれメーカーオプション設定されている。目的に合わせて設定されたフロントシート。GT-Rのシートは運転席と助手席で、それぞれの目的に応じて専用デザインが施されている。運転席は、コーナリング時に腿のホールド感を高めるため、座面の中央部が盛りあがった形状。座面の長さやクッションの厚さも、走行時における腰のホールド感や疲労の軽減を重視して設計した。一方、乗り心地を重視した助手席は、柔らかなクッション材とよりリラックスした姿勢で乗れるデザインに。上半身を点ではなく面で支える上質な座り心地のシート構造は両席共通である。

＊1 前席はシートメインにパールスエードを、シートサイドおよびシートメインの一部に本革を、その他の部位は人工皮革を使用しています。パールスエードはセーレン株式会社の登録商標です。後席は人工皮革シートとなります。
＊2 前席はシートメインおよびシートサイドの一部に本革を、その他の部位は人工皮革を使用しています。後席は人工皮革シートとなります。
＊3 前席および後席はシートメインおよびシートサイドの一部にセミアニリン本革を、その他の部位は人工皮革を使用しています。なおGT-R Pure editionは前席のみの設定となります。
＊4 前席はシートメインにアルカンターラ^®を、その他の部位は本革を使用しています。後席は人工皮革シートとなります。アルカンターラ^®はアルカンターラ社の登録商標です。

遮音仕様のフロントガラスに加え、室内のエンジン、トランスミッション、タイヤに近い位置にも遮音材・吸音材を配置。優れた静粛性を実現した。

噛み合ったギヤをモチーフにしたコンビメーター。タコメーターを中央に、右上に大型シフトポジションインジケータ―をレイアウト。高い瞬読性でドライバーをサポートする。また、アルミ削り出し調の立体的なメーターリング、骨太な書体などにより、高い視認性と同時に、スポーティな印象を演出した。

超高速時の浮き上がりを防ぎ、作動の確実性を追求した専用設計のワイパー。フラットな形状は高い剛性を有し、高密着力と空気抵抗低減を実現。

トランクルームは、ゴルフバッグなら2セット*、スーツケースでは特AサイズとCサイズを各1個積み込める。グローブボックスは、プライバシーを守るディンプルキーロック機能付。センターコンソールボックス（アームレスト付）やカップホルダーなど、日常生活に十分な収納装備を備えた。
＊大きさや形状によっては積載できない場合があります。