停電時に活躍する電気自動車
災害時における電気自動車からの電力供給
電気自動車は移動手段としてだけでなく、停車時も「蓄電池」としての活用が可能です。
バッテリーに貯めた電気を、EVパワーステーションを介して非常用電源として利用可能です。
「日産リーフ e+(60kWh)」の場合、公民館で3日分、福祉施設、保育園等で2日分の給電が可能です。
※「日産リーフ e+」のバッテリー容量は60kWhですが、10%の電力は残す設定のため給電可能な電力量は最大で90%です。
※加えて給電量設定、接続機器の力率、変換効率やシステム消費電力等により、給電電力量は変動します。
※あくまでも目安であり、接続機器により消費電力量は異なります。
家庭・オフィス等での利用例
災害時の利用例(避難所での給電)
走る蓄電池の価値
災害時の給電能力例
- スマホ:6,000台充電可
(日産リーフ60kWh)
- 一般家庭:ほぼ4日分の給電が可能
避難所(公民館):3日分の給電が可能
(日産リーフ60kWh)
- 6階建て試験棟エレベーター約15時間連続稼働、約21,000Lの給水を実証
(日産サクラ20kWh)
電気自動車を非常用電源として使用した実例
2019年台風15号による千葉県長期停電の支援活動
台風上陸2日後の9月11日より、停電地域で電気自動車「日産リーフ」からの電力供給を行うため、車両53台を自治体や福祉施設に貸与。特に避難が難しい災害弱者の視点から、福祉施設や保育園で電力を供給。
主に熱中症対策用の扇風機と情報取得のための携帯電話への充電に利用。夜間には給水先で投光器を照らすためにも活用。
ブルー・スイッチ活動は、次世代に向けたレジリエンス社会を構築するために全国各地で展開されている“強靭化(レジリエンス)”に関する先進的な活動を発掘、評価し、表彰する、「第6回ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2020」の最優秀賞を受賞。
主な支援内容
- 53台の「日産リーフ」と可搬型給電器をセットで貸与
- 非常用電源として使用された初の事例
- 支援先
君津市、市原市、木更津市、香取市、鋸南市、南房総市、館山市、富津市の公民館、老人福祉施設、保育園、八街市のコンビニエンスストア、学校、個人住居
利用者の声
- 昨日からずっとスマホ充電等で市民に開放してたが、ほとんどバッテリーが減ってない。とても有難いし、すごい。
- 「日産リーフ」は燃料式の発電機と違い、全く音が出ないので夜も寝られそう。
- わざわざバッテリーを組んでトラックで持ってきたが、「日産リーフ」なら移動手段がそのまま発電に使えるので本当に便利。
- 歳を取ってクルマを運転する機会は減ったが、(蓄電池としての用途で)こうして置いておくのも安心だと思う。
- 給水場を設置したが、全く明かりがなかったので、とても助かった。
2019年台風19号 長野県千曲川氾濫 ボランティアセンター
4台の「日産リーフ」を貸与
ボランティアセンターに給電する事により、周辺の復旧をサポート
2020年7月 熊本豪雨支援
集落から離れた地域で孤立し、停電、水道もガスも通じていない熊本の旅館からの支援依頼を受け、「日産リーフ」を1台貸与
川から水を引くポンプ、泥をかぶった土間を乾かすため扇風機、スマートフォンの充電、ライト等に活用
2024年1月 能登半島地震
1月1日に発災後、1月3日から石川県穴水町、珠洲市に順次貸与(「日産アリア」8台)
ポータブルバッテリー from LEAF 100台貸与