*「NISSAN エコキャップ アップサイクル プロジェクト in 伊那」は伊那市、伊那市社会福祉協議会、ミヨオーガニック、スワニー、ノエックスと日産の6者の取り組みです。
地域で集めて、作って、学ぶ「日産わくわくエコスクール」
エコキャップからできたモデルカーで環境について学ぶ「日産わくわくエコスクール アップサイクル版」開催! スクール教材の素材収集から製造までを地域で担い、教材から環境問題が体感できる新たな仕組みづくりが長野県伊那市でスタート。市内で使用済みのエコキャップを回収、「アップサイクリング・ワークスペース(UCWS)™」*1を活用し教材となるモデルカーへとアップサイクルして、市内の子どもたちに環境教育「日産わくわくエコスクール アップサイクル版」として提供しています。
*1 スワニーとミヨオーガニックのサービスで持続可能なものづくりを支援する地域循環型の取り組み
教育でプラスチックの使い捨て問題にチャレンジ
丈夫で加工しやすいプラスチックは私たちの暮らしを便利にし欠かせない存在である一方、ごみとなって海洋生態系に深刻な影響を及ぼすなどしており、持続可能な社会の実現に向けて新たな付き合いかたが求められています。日本は国民一人当たりの年間のワンウェイプラスチック容器包装(一度だけ使われて廃棄されるプラスチック)排出量は世界第2位*2でもあり、その削減と再利用が求められています。
この課題に向き合う一つの取り組みとして、本プロジェクトでは、不要になったものに新たな付加価値を与え生まれ変わらせる「アップサイクル」を教育で体現します。
アップサイクルとは、不要になったものに新たな付加価値を与え本来の用途より価値を高めることです。「日産わくわくエコスクール」の教材であるプラスチック製モデルカーを、子どもや地域で集めたエコキャップからアップサイクルし、スクール開催により還元することで、教材が出来る過程からプラスチックの使い捨て問題について考える新たな環境教育を提供します。
*2 2018年6月 国連環境計画「シングルユースプラスチック」
環境教育「日産わくわくエコスクール」開催
エコキャップから生まれ変わったモデルカーで
小学校や地域から集めたペットボトルのキャップを材料としてアップサイクルで完成したモデルカーを用いて、伊那市内の小学校4校で「日産わくわくエコスクール」を開催しました。電気自動車の仕組みを学ぶだけでなく、持続可能な社会の実現についても考えるきっかけとなり、環境問題を楽しく学べる新たな教育コンテンツが出来上がりました。
循環する教育の仕組み
「日産わくわくエコスクール アップサイクル版」は、教育教材の材料調達、製造、スクールまでを市内で循環させる、これまでになかった新たな仕組みを使いお届けします。
地域のみんなで作る、教材のモデルカー
集まったエコキャップは、伊那市社会福祉協議会の障がい者就労支援事業所2カ所と伊那市の企業「スワニー」でモデルカーに生まれ変わります。本プロジェクトは製造を通じて、地域雇用と障がい者雇用の創出にも貢献しました。
「日産わくわくエコスクール アップサイクル版」
モデルカーで電気自動車の仕組みを体験
手回し式発電機でモデルカーを給電
蓄えた電気を使って走行
蓄えた電気で、家の灯りとなるLEDライトを点灯
役目を終えたエコキャップが生まれ変わる
*3 色に偏りのある回収したエコキャップから5色のモデルカーを各100台製造するための数
フォトギャラリー
環境教育「日産わくわくエコスクール」とは
社会貢献活動の一つとして2008年に開始した環境教育。これまで全国の学校やイベントなどでの出張授業として実施し、受講者数は延べ12万人を超えます。
昨今の環境問題とともに、電気自動車(EV)の仕組みや持続可能な社会の実現に向けた電気自動車の役割やその可能性について学習します。
* アップサイクルとは、不要になったものに新たな付加価値を与え本来の用途より価値を高めることです。