特集:新時代到来!「ニッサンクラブライフ」が紡いだ90年
特集:新時代到来!「ニッサンクラブライフ」が紡いだ90年
特集:新時代到来!「ニッサンクラブライフ」が紡いだ90年
2023年12月、日産自動車は創業90周年を迎えた。日産が刻んだ90年の歴史を創刊50周年、通巻235号を発行し、現在、日産が発行するオリジナル雑誌として最古参となる「ニッサンクラブライフ」が考える。本誌を改めてご紹介しつつ、日置和夫編集長を中心に歴代編集長である小鹿慶光氏、清水榮一氏、そしてグローバルブランドエクスペリエンス部中山竜二氏とともに語り合いたい。
2023年12月、日産自動車は創業90周年を迎えた。日産が刻んだ90年の歴史を創刊50周年、通巻235号を発行し、現在、日産が発行するオリジナル雑誌として最古参となる「ニッサンクラブライフ」が考える。本誌を改めてご紹介しつつ、日置和夫編集長を中心に歴代編集長である小鹿慶光氏、清水榮一氏、そしてグローバルブランドエクスペリエンス部中山竜二氏とともに語り合いたい。
2023年12月、日産自動車は創業90周年を迎えた。日産が刻んだ90年の歴史を創刊50周年、通巻235号を発行し、現在、日産が発行するオリジナル雑誌として最古参となる「ニッサンクラブライフ」が考える。本誌を改めてご紹介しつつ、日置和夫編集長を中心に歴代編集長である小鹿慶光氏、清水榮一氏、そしてグローバルブランドエクスペリエンス部中山竜二氏とともに語り合いたい。
「らしさ」で繋ぐ、日産の過去・現在・未来
ニッサンクラブライフ編集部(以下、「CL」と表記):みなさま、ようこそお集まりいただきました。ここグローバルデザインセンター内のアーカイブギャラリーには模型や資料、年表などがあり、日産の歴史が感じられる場所です。本日はここで日産のこれまでの90年の歩みを「ニッサンクラブライフ」と共に語り合えたらと思います。「ニッサンクラブライフ」が「はじめまして」の方もいらっしゃるかと思うので、「ニッサンクラブライフ」の紹介からスタートしたいのですが。
ニッサンクラブライフ編集部(以下、「CL」と表記):みなさま、ようこそお集まりいただきました。ここグローバルデザインセンター内のアーカイブギャラリーには模型や資料、年表などがあり、日産の歴史が感じられる場所です。本日はここで日産のこれまでの90年の歩みを「ニッサンクラブライフ」と共に語り合えたらと思います。「ニッサンクラブライフ」が「はじめまして」の方もいらっしゃるかと思うので、「ニッサンクラブライフ」の紹介からスタートしたいのですが。
ニッサンクラブライフ編集部(以下、「CL」と表記):みなさま、ようこそお集まりいただきました。ここグローバルデザインセンター内のアーカイブギャラリーには模型や資料、年表などがあり、日産の歴史が感じられる場所です。本日はここで日産のこれまでの90年の歩みを「ニッサンクラブライフ」と共に語り合えたらと思います。「ニッサンクラブライフ」が「はじめまして」の方もいらっしゃるかと思うので、「ニッサンクラブライフ」の紹介からスタートしたいのですが。
日置和夫本誌編集長(以下、「日置」と表記):「ニッサンクラブライフ」の創刊は1973年(昭和48年)1月ですね。
小鹿慶光氏(以下、「小鹿」と表記):当時は日本の高度経済成長を背景にした乗用車の普及、モータリゼーション真っ只中で、会社は単に販売台数を伸ばすだけでなく、優良ユーザーを増やしていきたいと考えていました。そこで各販売会社を拠点としたオーナーズクラブが次々と設立され、1973年12月時点では、日産系、モーター系、サニー系、チェリー系の4系列販売会社合計で108ものクラブが活動していたとも言われていました。そうした方々を対象にスタートした冊子が「ニッサンクラブライフ」です。
日置和夫本誌編集長(以下、「日置」と表記):「ニッサンクラブライフ」の創刊は1973年(昭和48年)1月ですね。
小鹿慶光氏(以下、「小鹿」と表記):当時は日本の高度経済成長を背景にした乗用車の普及、モータリゼーション真っ只中で、会社は単に販売台数を伸ばすだけでなく、優良ユーザーを増やしていきたいと考えていました。そこで各販売会社を拠点としたオーナーズクラブが次々と設立され、1973年12月時点では、日産系、モーター系、サニー系、チェリー系の4系列販売会社合計で108ものクラブが活動していたとも言われていました。そうした方々を対象にスタートした冊子が「ニッサンクラブライフ」です。
日置和夫本誌編集長(以下、「日置」と表記):「ニッサンクラブライフ」の創刊は1973年(昭和48年)1月ですね。
小鹿慶光氏(以下、「小鹿」と表記):当時は日本の高度経済成長を背景にした乗用車の普及、モータリゼーション真っ只中で、会社は単に販売台数を伸ばすだけでなく、優良ユーザーを増やしていきたいと考えていました。そこで各販売会社を拠点としたオーナーズクラブが次々と設立され、1973年12月時点では、日産系、モーター系、サニー系、チェリー系の4系列販売会社合計で108ものクラブが活動していたとも言われていました。そうした方々を対象にスタートした冊子が「ニッサンクラブライフ」です。
CL:様々なクラブがあったと聞いています。芸能人のクラブ「NDC(Nippon Datsun Club)芸能」とか。
小鹿:サニー群馬(現・日産サティオ群馬)では、「相馬原自衛隊クラブ」といって、自衛隊の中にも日産車オーナーズクラブができていました。
CL:昭和35年設立の女性だけの「LDA(Lady Drivers’ Association)」など、本当に様々なクラブがありましたね。「ニッサンクラブライフ211号」では「LDA島田・NDC沼津」をご紹介したことがあります。
CL:様々なクラブがあったと聞いています。芸能人のクラブ「NDC(Nippon Datsun Club)芸能」とか。
小鹿:サニー群馬(現・日産サティオ群馬)では、「相馬原自衛隊クラブ」といって、自衛隊の中にも日産車オーナーズクラブができていました。
CL:昭和35年設立の女性だけの「LDA(Lady Drivers’ Association)」など、本当に様々なクラブがありましたね。「ニッサンクラブライフ211号」では「LDA島田・NDC沼津」をご紹介したことがあります。
CL:様々なクラブがあったと聞いています。芸能人のクラブ「NDC(Nippon Datsun Club)芸能」とか。
小鹿:サニー群馬(現・日産サティオ群馬)では、「相馬原自衛隊クラブ」といって、自衛隊の中にも日産車オーナーズクラブができていました。
CL:昭和35年設立の女性だけの「LDA(Lady Drivers’ Association)」など、本当に様々なクラブがありましたね。「ニッサンクラブライフ211号」では「LDA島田・NDC沼津」をご紹介したことがあります。
小鹿:当時はクラブ員による日産車の年間紹介販売が、その販売会社の1カ月の販売台数に相当するところもあり、「おかげでウチはクルマを1年に13カ月分売っているようなものだよ」と話す販売会社もありました。
CL:凄いですね。その後、時代が進むにつれて販売会社主体のオーナーズクラブから徐々にモデルごとのクラブも入ってくるようになり、クラブ自体の考え方も変わってきましたね。
清水榮一氏(以降、「清水」と表記):そこで、「ニッサンクラブライフ」もディーラーがバックアップをする昔から続くクラブ以外に、ファンのみなさんが自主的に活動される日産車のオーナーズクラブも誌面に加わって頂くようになりました。
CL:20年程前からは、全米Zカー・クラブ会長のMAD MIKEさんへの取材や(199号)や、プリンス・グロリアS4クラブ、PMC・S(プリンス モータリスト クラブ・スポーツ)(201号)など、様々なクラブが加わりました。
清水:多くのクラブの方が加わってくださったことで読者層も広がり、従来の各クラブの活動報告のほかに、どんな内容であれば広く日産愛好者のみなさんが喜んでくださるか。そして「ニッサンクラブライフ」の特徴として、我々日産OBが編集に直接携わるからには現役のみなさんの力にもなれたらと編集内容も変化していきました。
小鹿:当時はクラブ員による日産車の年間紹介販売が、その販売会社の1カ月の販売台数に相当するところもあり、「おかげでウチはクルマを1年に13カ月分売っているようなものだよ」と話す販売会社もありました。
CL:凄いですね。その後、時代が進むにつれて販売会社主体のオーナーズクラブから徐々にモデルごとのクラブも入ってくるようになり、クラブ自体の考え方も変わってきましたね。
清水榮一氏(以降、「清水」と表記):そこで、「ニッサンクラブライフ」もディーラーがバックアップをする昔から続くクラブ以外に、ファンのみなさんが自主的に活動される日産車のオーナーズクラブも誌面に加わって頂くようになりました。
CL:20年程前からは、全米Zカー・クラブ会長のMAD MIKEさんへの取材や(199号)や、プリンス・グロリアS4クラブ、PMC・S(プリンス モータリスト クラブ・スポーツ)(201号)など、様々なクラブが加わりました。
清水:多くのクラブの方が加わってくださったことで読者層も広がり、従来の各クラブの活動報告のほかに、どんな内容であれば広く日産愛好者のみなさんが喜んでくださるか。そして「ニッサンクラブライフ」の特徴として、我々日産OBが編集に直接携わるからには現役のみなさんの力にもなれたらと編集内容も変化していきました。
小鹿:当時はクラブ員による日産車の年間紹介販売が、その販売会社の1カ月の販売台数に相当するところもあり、「おかげでウチはクルマを1年に13カ月分売っているようなものだよ」と話す販売会社もありました。
CL:凄いですね。その後、時代が進むにつれて販売会社主体のオーナーズクラブから徐々にモデルごとのクラブも入ってくるようになり、クラブ自体の考え方も変わってきましたね。
清水榮一氏(以降、「清水」と表記):そこで、「ニッサンクラブライフ」もディーラーがバックアップをする昔から続くクラブ以外に、ファンのみなさんが自主的に活動される日産車のオーナーズクラブも誌面に加わって頂くようになりました。
CL:20年程前からは、全米Zカー・クラブ会長のMAD MIKEさんへの取材や(199号)や、プリンス・グロリアS4クラブ、PMC・S(プリンス モータリスト クラブ・スポーツ)(201号)など、様々なクラブが加わりました。
清水:多くのクラブの方が加わってくださったことで読者層も広がり、従来の各クラブの活動報告のほかに、どんな内容であれば広く日産愛好者のみなさんが喜んでくださるか。そして「ニッサンクラブライフ」の特徴として、我々日産OBが編集に直接携わるからには現役のみなさんの力にもなれたらと編集内容も変化していきました。
日置:ただ、毎回誌面構成をどうしようかと考えますが、すべてに「ニッサンクラブライフ」らしさがなければならないと考えています。
CL:「ニッサンクラブライフ」らしさとは何でしょう。
小鹿:例えば、「コンクール・ド・エレガンス」で、実はワンオーナーで大事に乗り続けている人でなく、綺麗な状態の車両を購入した人が受賞してしまうと、ちょっと悲しいなって思うことがあるじゃないですか。
日置:綺麗ならいいのかって。でも、それは違うよね。
小鹿:綺麗だということも大切だけれど、やはり長い間、大切に乗り続けてきたオーナーの方自身の歴史や時代背景、乗り続けてきたからこそわかる、そのクルマの魅力っていうのがありますね。
日置:ただ、毎回誌面構成をどうしようかと考えますが、すべてに「ニッサンクラブライフ」らしさがなければならないと考えています。
CL:「ニッサンクラブライフ」らしさとは何でしょう。
小鹿:例えば、「コンクール・ド・エレガンス」で、実はワンオーナーで大事に乗り続けている人でなく、綺麗な状態の車両を購入した人が受賞してしまうと、ちょっと悲しいなって思うことがあるじゃないですか。
日置:綺麗ならいいのかって。でも、それは違うよね。
小鹿:綺麗だということも大切だけれど、やはり長い間、大切に乗り続けてきたオーナーの方自身の歴史や時代背景、乗り続けてきたからこそわかる、そのクルマの魅力っていうのがありますね。
日置:ただ、毎回誌面構成をどうしようかと考えますが、すべてに「ニッサンクラブライフ」らしさがなければならないと考えています。
CL:「ニッサンクラブライフ」らしさとは何でしょう。
小鹿:例えば、「コンクール・ド・エレガンス」で、実はワンオーナーで大事に乗り続けている人でなく、綺麗な状態の車両を購入した人が受賞してしまうと、ちょっと悲しいなって思うことがあるじゃないですか。
日置:綺麗ならいいのかって。でも、それは違うよね。
小鹿:綺麗だということも大切だけれど、やはり長い間、大切に乗り続けてきたオーナーの方自身の歴史や時代背景、乗り続けてきたからこそわかる、そのクルマの魅力っていうのがありますね。
日置:クルマの裏にある作った人たちの熱い情熱とかね。つまり、そういう部分が滲み出てくるような記事を掲載しているのが「ニッサンクラブライフ」です。そうした記事にクラブの人たちや日産のファンのみなさん、多くのクルマ好きの方々が共感してくれるんだと思っています。その「らしさ」が私たちのポリシー、フィロソフィーとなっているのだと思います。
CL:そして昔の話を扱いはしますが「昔はよかった」だけではなく、現在、そして未来に繋げて行く方向性もあるかと。
中山竜二氏(以下、「中山」と表記):歴史を担当している私としては、昔は現代に繋がっているということは伝えていく必要がある。そこが「ニッサンクラブライフらしさ」でもあると思います。
日置:クルマの裏にある作った人たちの熱い情熱とかね。つまり、そういう部分が滲み出てくるような記事を掲載しているのが「ニッサンクラブライフ」です。そうした記事にクラブの人たちや日産のファンのみなさん、多くのクルマ好きの方々が共感してくれるんだと思っています。その「らしさ」が私たちのポリシー、フィロソフィーとなっているのだと思います。
CL:そして昔の話を扱いはしますが「昔はよかった」だけではなく、現在、そして未来に繋げて行く方向性もあるかと。
中山竜二氏(以下、「中山」と表記):歴史を担当している私としては、昔は現代に繋がっているということは伝えていく必要がある。そこが「ニッサンクラブライフらしさ」でもあると思います。
日置:クルマの裏にある作った人たちの熱い情熱とかね。つまり、そういう部分が滲み出てくるような記事を掲載しているのが「ニッサンクラブライフ」です。そうした記事にクラブの人たちや日産のファンのみなさん、多くのクルマ好きの方々が共感してくれるんだと思っています。その「らしさ」が私たちのポリシー、フィロソフィーとなっているのだと思います。
CL:そして昔の話を扱いはしますが「昔はよかった」だけではなく、現在、そして未来に繋げて行く方向性もあるかと。
中山竜二氏(以下、「中山」と表記):歴史を担当している私としては、昔は現代に繋がっているということは伝えていく必要がある。そこが「ニッサンクラブライフらしさ」でもあると思います。