日産名車再生クラブ
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ゴールした状態のままを基本
さて、2023年の活動は4月のキックオフ後、5月より車両分解が開始された。全体統括を務める河合俊明さんに伺うと、「レストア開始時の車両の印象は、足回りやECM等、グループAのスペシャルパーツが多々使用されていたため手強さを感じました」と話す。
さて、2023年の活動は4月のキックオフ後、5月より車両分解が開始された。全体統括を務める河合俊明さんに伺うと、「レストア開始時の車両の印象は、足回りやECM等、グループAのスペシャルパーツが多々使用されていたため手強さを感じました」と話す。
さて、2023年の活動は4月のキックオフ後、5月より車両分解が開始された。全体統括を務める河合俊明さんに伺うと、「レストア開始時の車両の印象は、足回りやECM等、グループAのスペシャルパーツが多々使用されていたため手強さを感じました」と話す。
「エンジンでいえばECMがきちんと機能するかが心配でした」と続けてくれたが、それでもエンジンの内部の状態は悪くなく、いつも通り、分解・洗浄・計測からスタートしたという。「ピストンがボアアップされていたのでヘッドガスケットをTOMEIさんから購入しました。高圧縮比化されているのではと期待しましたが、純正と変わらない圧縮比でした。あとは消耗品の部品交換だけで対応出来ました」とほほ笑む。「ただ、インジェクターは新品が手に入らなかったし、付いているものもスペシャルっぽかったので、燃圧を掛けて噴射量のばらつきをチェックし、再使用可の判断をしました。クラッチディスク(AP製ツインプレート)のフェーシングがかなり摩耗していたので新品に交換しました」ということであった。
「エンジンでいえばECMがきちんと機能するかが心配でした」と続けてくれたが、それでもエンジンの内部の状態は悪くなく、いつも通り、分解・洗浄・計測からスタートしたという。「ピストンがボアアップされていたのでヘッドガスケットをTOMEIさんから購入しました。高圧縮比化されているのではと期待しましたが、純正と変わらない圧縮比でした。あとは消耗品の部品交換だけで対応出来ました」とほほ笑む。「ただ、インジェクターは新品が手に入らなかったし、付いているものもスペシャルっぽかったので、燃圧を掛けて噴射量のばらつきをチェックし、再使用可の判断をしました。クラッチディスク(AP製ツインプレート)のフェーシングがかなり摩耗していたので新品に交換しました」ということであった。
「エンジンでいえばECMがきちんと機能するかが心配でした」と続けてくれたが、それでもエンジンの内部の状態は悪くなく、いつも通り、分解・洗浄・計測からスタートしたという。「ピストンがボアアップされていたのでヘッドガスケットをTOMEIさんから購入しました。高圧縮比化されているのではと期待しましたが、純正と変わらない圧縮比でした。あとは消耗品の部品交換だけで対応出来ました」とほほ笑む。「ただ、インジェクターは新品が手に入らなかったし、付いているものもスペシャルっぽかったので、燃圧を掛けて噴射量のばらつきをチェックし、再使用可の判断をしました。クラッチディスク(AP製ツインプレート)のフェーシングがかなり摩耗していたので新品に交換しました」ということであった。
ボディについては、「今回の車両はラリー車という事もあり、再生としてはゴールした状態のままを基本としました。その考えのもと、外観の凹み傷等はあまり手を加えない様に錆の酷い所や、保管後の経年劣化した部分を直す事に留めました」という。その中で、フードはパテによる補修が施されていた様でひび割れが多く発生していたため、修正。またドアの中まで泥が入り込んでいるなど、ラリーならではの悪路走行という過酷なレースを戦い抜いたこともあり、下回りは錆の発生がとても酷い状態だった。そこで、これからの将来的な保存を考え、今回は一度錆を落としたうえで再塗装を実施したという。
ボディについては、「今回の車両はラリー車という事もあり、再生としてはゴールした状態のままを基本としました。その考えのもと、外観の凹み傷等はあまり手を加えない様に錆の酷い所や、保管後の経年劣化した部分を直す事に留めました」という。その中で、フードはパテによる補修が施されていた様でひび割れが多く発生していたため、修正。またドアの中まで泥が入り込んでいるなど、ラリーならではの悪路走行という過酷なレースを戦い抜いたこともあり、下回りは錆の発生がとても酷い状態だった。そこで、これからの将来的な保存を考え、今回は一度錆を落としたうえで再塗装を実施したという。
ボディについては、「今回の車両はラリー車という事もあり、再生としてはゴールした状態のままを基本としました。その考えのもと、外観の凹み傷等はあまり手を加えない様に錆の酷い所や、保管後の経年劣化した部分を直す事に留めました」という。その中で、フードはパテによる補修が施されていた様でひび割れが多く発生していたため、修正。またドアの中まで泥が入り込んでいるなど、ラリーならではの悪路走行という過酷なレースを戦い抜いたこともあり、下回りは錆の発生がとても酷い状態だった。そこで、これからの将来的な保存を考え、今回は一度錆を落としたうえで再塗装を実施したという。
シャシーは、リヤアクスルがブレーキローターと干渉していた跡があったため、アクスル側を少し削りスペースの確保を行ったという。また、ブレーキやクラッチのタンクに入っていたフルードも劣化しており、タンクも目詰まりしていたためタンクを新品に交換し、マスターシリンダーもオーバーホール。ホース類も新品に交換したとのこと。
シャシーは、リヤアクスルがブレーキローターと干渉していた跡があったため、アクスル側を少し削りスペースの確保を行ったという。また、ブレーキやクラッチのタンクに入っていたフルードも劣化しており、タンクも目詰まりしていたためタンクを新品に交換し、マスターシリンダーもオーバーホール。ホース類も新品に交換したとのこと。
シャシーは、リヤアクスルがブレーキローターと干渉していた跡があったため、アクスル側を少し削りスペースの確保を行ったという。また、ブレーキやクラッチのタンクに入っていたフルードも劣化しており、タンクも目詰まりしていたためタンクを新品に交換し、マスターシリンダーもオーバーホール。ホース類も新品に交換したとのこと。
さらに「今回の車両はグループA仕様ということでトランスミッションをはじめとする駆動系の部品は全て生産車とは全く別物でした。トランスミッションのケースはマグネシウム合金で、ミッション形式もドグクラッチ式のレース専用品。しかし分解してみると各部品に大きな損傷や摩耗はなく、ほぼ再利用出来ました」というが、「この車両の特徴的なドライブトレインである電子制御AWDシステムの仕組みを理解する事が、今回のレストアでは特に強く印象に残っています。機械的な部分、油圧で制御する部分、それらがどう動くのか。現物や当時の資料を見ながら、クラブの仲間たちと『あ~でもない、こ~でもない』とワイワイガヤガヤと随分論議したんですよ」と振り返る。
さらに「今回の車両はグループA仕様ということでトランスミッションをはじめとする駆動系の部品は全て生産車とは全く別物でした。トランスミッションのケースはマグネシウム合金で、ミッション形式もドグクラッチ式のレース専用品。しかし分解してみると各部品に大きな損傷や摩耗はなく、ほぼ再利用出来ました」というが、「この車両の特徴的なドライブトレインである電子制御AWDシステムの仕組みを理解する事が、今回のレストアでは特に強く印象に残っています。機械的な部分、油圧で制御する部分、それらがどう動くのか。現物や当時の資料を見ながら、クラブの仲間たちと『あ~でもない、こ~でもない』とワイワイガヤガヤと随分論議したんですよ」と振り返る。
さらに「今回の車両はグループA仕様ということでトランスミッションをはじめとする駆動系の部品は全て生産車とは全く別物でした。トランスミッションのケースはマグネシウム合金で、ミッション形式もドグクラッチ式のレース専用品。しかし分解してみると各部品に大きな損傷や摩耗はなく、ほぼ再利用出来ました」というが、「この車両の特徴的なドライブトレインである電子制御AWDシステムの仕組みを理解する事が、今回のレストアでは特に強く印象に残っています。機械的な部分、油圧で制御する部分、それらがどう動くのか。現物や当時の資料を見ながら、クラブの仲間たちと『あ~でもない、こ~でもない』とワイワイガヤガヤと随分論議したんですよ」と振り返る。
部品の調達については「マスターシリンダーの部品が海外からの輸送に伴うリードタイム故に気を揉んだ事がありました。でも、それ以外は比較的スムーズに入手出来た様な……」と、苦労はありながらも、無事に入手できたという。「今回も多くのサプライヤーさんが協力してくれました。エンジンヘッドガスケットはTOMEIパワードさん。ブレーキ/クラッチ部品はNICOレーシング。サスペンションO/HはKYBさん。ステッカーはトミークラフトさんとデカルコさん。牽引フックはアサヒビーテクノさん。ETSユニットO/Hはニスモさん。部品調達は大場鈑金さん。アンダーガードに貼付けてオイルパンを保護する発泡材については日東電工さん。そして日産純正部品は相模原部品センターさんと、多くの方々の力をお借りすることができました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。」
部品の調達については「マスターシリンダーの部品が海外からの輸送に伴うリードタイム故に気を揉んだ事がありました。でも、それ以外は比較的スムーズに入手出来た様な……」と、苦労はありながらも、無事に入手できたという。「今回も多くのサプライヤーさんが協力してくれました。エンジンヘッドガスケットはTOMEIパワードさん。ブレーキ/クラッチ部品はNICOレーシング。サスペンションO/HはKYBさん。ステッカーはトミークラフトさんとデカルコさん。牽引フックはアサヒビーテクノさん。ETSユニットO/Hはニスモさん。部品調達は大場鈑金さん。アンダーガードに貼付けてオイルパンを保護する発泡材については日東電工さん。そして日産純正部品は相模原部品センターさんと、多くの方々の力をお借りすることができました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。」
部品の調達については「マスターシリンダーの部品が海外からの輸送に伴うリードタイム故に気を揉んだ事がありました。でも、それ以外は比較的スムーズに入手出来た様な……」と、苦労はありながらも、無事に入手できたという。「今回も多くのサプライヤーさんが協力してくれました。エンジンヘッドガスケットはTOMEIパワードさん。ブレーキ/クラッチ部品はNICOレーシング。サスペンションO/HはKYBさん。ステッカーはトミークラフトさんとデカルコさん。牽引フックはアサヒビーテクノさん。ETSユニットO/Hはニスモさん。部品調達は大場鈑金さん。アンダーガードに貼付けてオイルパンを保護する発泡材については日東電工さん。そして日産純正部品は相模原部品センターさんと、多くの方々の力をお借りすることができました。この場をお借りして、改めて御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。」